「この病気は死で終わる者ではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」
ヨハネによる福音書11:4
二日後になって、主イエスが「ユダヤに行こう」と言われた時には、弟子たちは心配して、「ユダヤ人たちが、あなたを石で打ち殺
そうとしているのに、またそこに行かれるのですか」と言うのだが、主イエスは、「昼間は十二時間あるではないか。昼のうちに歩けば、
つまづくことはない。この世の光を見ているからだ。しかし、夜歩けば、つまずく。その人の内に光がないからである」と、謎めいたこ
とを言われた。これは、主イエスが地上でお働きになる時間には限りがあり、光である主イエスがおられる間に、どうしてもしなければ
ならないことがある、という意味であろう。こう言われた後、「わたしたちの友ラザロは眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く」
と言われた。更に、「ラザロは死んだのだ。わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとってよかった。あなたがたが信じる
ようになるためである。さあ、彼のところへ行こう」と言われて、弟子たちに出発を促されたのである。
この続きは、4月の礼拝説教の中で聴くことになりますが、主イエスが到着された時、既にラザロは死んで、墓に葬られていたのですが、
深い悲しみと憤りのうちに、ラザロを生き返らせられることになるのです。しかし、主イエスがラザロの所に行くことは、主イエスが十字架
に架けられる所に行くことになるのであります。主イエスはラザロをはじめ、全ての人への愛をもって、「友のために命を捨てる」ために、
ユダヤへと向かわれるのであります。 (4月2日主日礼拝説教より)