「この病気は死で終わる者ではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」

ヨハネによる福音書11:4



応援教師 山本 清   
月報巻頭言
泉北伝道所 月報 2023年4月
 ヨハネによる福音書11章の全体は、主イエスが親しくされていた、ベタニア在住のマルタとマリア姉妹の兄弟で、病気であったラザロ

を死から生き返らせたという出来事が記されている。そのうち、今回は、ラザロが病気であるとの知らせが入った時の主イエスの対応に

ついて記されている部分(1~16節)から、主イエスが人の死と命にどう関わってくださるのかということを聴き取りたい。

 
主イエスは、エルサレムから東方に約30km離れたベタニアに滞在しておられた時、ラザロが病気であるとの知らせが入った。

わざわざ知らせたのは、相当に重い病であったからであろう。ところが主イエスは、「この病気は死で終わるものではない・・・神の子

がそれによって栄光を受けるのである」と言われて、すぐに動き出そうとはされず、それから二日間、同じ所に滞在されたのである。

親しい姉妹からの急な知らせであったから、すぐにでも出発されてもよかったのに、わざと出発を遅らせられたのである。

 二日後になって、主イエスが「ユダヤに行こう」と言われた時には、弟子たちは心配して、「ユダヤ人たちが、あなたを石で打ち殺

そうとしているのに、またそこに行かれるのですか」と言うのだが、主イエスは、「昼間は十二時間あるではないか。昼のうちに歩けば、

つまづくことはない。この世の光を見ているからだ。しかし、夜歩けば、つまずく。その人の内に光がないからである」と、謎めいたこ

とを言われた。これは、主イエスが地上でお働きになる時間には限りがあり、光である主イエスがおられる間に、どうしてもしなければ

ならないことがある、という意味であろう。こう言われた後、「わたしたちの友ラザロは眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く」

と言われた。更に、「ラザロは死んだのだ。わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとってよかった。あなたがたが信じる

ようになるためである。さあ、彼のところへ行こう」と言われて、弟子たちに出発を促されたのである。

 
この続きは、4月の礼拝説教の中で聴くことになりますが、主イエスが到着された時、既にラザロは死んで、墓に葬られていたのですが、

深い悲しみと憤りのうちに、ラザロを生き返らせられることになるのです。しかし、主イエスがラザロの所に行くことは、主イエスが十字架

に架けられる所に行くことになるのであります。主イエスはラザロをはじめ、全ての人への愛をもって、「友のために命を捨てる」ために、

ユダヤへと向かわれるのであります。                (4月2日主日礼拝説教より)









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