「『わが主よ、これらのことの結末はどんなでしょうか』彼は言った、『ダニエ

ルよ、あなたの道を行きなさい。この言葉は終りの時まで秘し、かつ封じてお

       かれます。……しかし、終りまであなたの道を行きなさい』」 (口語訳  8, 9, 13 節)
   ダニエル書 12 : 5 – 13  



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月報巻頭言集
 教師  武田 晨一 
月報巻頭言
泉北伝道所 月報 2019年10月
 私たちは、新しく与えられる現実をどのように生きて行ったら良いのでしょうか。預言者ダニエルは、今、恐ろしい迫害の中

で語っています。紀元前160年の終り頃、ユダヤの国は シリヤの王・アンテオコス四世の侵入を受け、多くの民が奴隷として

売り飛ばされ、殺されました。ダニエルは神の使いに聞きました「この異常なできごとは、いつになって終るでしょうか」
(6 節)

と、神の使いは答えて言いました。「ダニエルよ、あなたの道を行きなさい」
(9 節)と。

私たちは余りにも大きな試練や苦しみに会うと、一体これはどういう事かと、早くその意味と結末を知りたいと思います。しかし、

神の使いは、今 あるが侭を生きなさいと言います。知ることが許されていないのです。この世に生を受けて苦労することは、

自分を越えた神の御心に生きるためのプロセスなのです。今日も、心の晴れない、暗い気持ちになることがあるかも知れません。

耐えがたい破れや苦痛が待っているかもしれません。しかし、私たちの人生とは、解答の出ない道を歩き続けることなのであり

まして、その時に、初めて聖書の言・神の言が現実性をもって迫って来るのであります。そこにこそ 真の命に至る道が開かれます。

 人生の究極的な事柄は隠され、封印されています。人間の分際で全てを知ろうと願うのは思い上りです。この世界と歴史を支配

しているのは創造者なる神です。「終りまであなたの道を行きなさい」
(13 節)と、今 置かれている現実を 敢えて生き抜く、

そこに、新しく造りかえられ「練られ」
(10 節) て行く人生があり、そして 終りの日には、復活の主があなたと共に立って下さい

ます。その確信の中に 心を安んじて 新しい明日へと歩んで行くのです。

 

「あなたがたは十日の間、苦難にあうであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすれば、いのちの冠を与えよう。」

(ヨハネ黙示録 2:10 節)







 





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