月報巻頭言集
 アテネ伝道が失敗に終わりパウロは、ほど近い大都市コリントに移動しました。その際パウロは衰弱

恐れ取りつかひどく不安でした」(コリント23)。そしてコリントの町における伝道も順風満帆ではありませんでした。

会堂で人々はパウロに「反抗し、口汚くののしった」のです。

しかし、伝道の低迷と不振の只中でパウロがやったことは、極めてシンプルな行動でした。パウロはそこ去り

あがめるティティオユストという移っ」のです。その家は、ユダヤ人たちの「会堂の隣」にありました。

会堂でののしられたパウロは、怒りに満ち、捨て台詞を吐きながら出てゆきましたが、しかしすぐ隣
の家に移り、ここでも伝道を

続けたのです。聖書は、この驚くべき
(そして少しおかしな)パウロの行動の背景にもまた、神の助けがあったことを示しています。

なぜなら、文字通り、
ティティオユストは神をあがめる人であったからです。伝道の不振のすぐとなりに、神はまた祝福を

備えていてくださるのです。


 神あがめるの家でパウロは、ここでもただ、十字架につけられたキリストを述べ伝えました。

わたしそちら行っとき秘められ計画伝える優れ言葉知恵用いませでしなぜなら

わたしあなたがたイエスキリストそれ十字架つけられキリスト以外知るまい決め

からです(コリント21-2)アテネにおいて苦笑され、コリントにおいて批判されたイエス・キリストの十字架を、

パウロはここでも語り続けました。なぜなら、パウロの告げる福音の全重量はイエス・キリストの十字架にしか無いからです。

批判されようと、無視されようと、主イエス・キリストが、救い主であるということ、この方が、すべての人の罪を背負い十字架に

かかられたということ、この方が、私たちの恐れる死を克服し、復活されたということ、それゆえ死を恐れるすべての人は、

ただこの方にのみ依り頼み、その生を生きるべきであることを、パウロはここでもただ語り続けたのです。

 しかしその結果、一つの確かな奇跡が起こります。会堂長のクリスポが一家をあげて、主を信じるようになったのです。人間の

愚かな行為が、神によって現実の力に変えられてゆきます。人間の愚かな語りの背後に、見えない確実な神の助けがあるのです。


 見えない神の確かな導きを、しっかりと言葉によってあらわしたのが恐れる語り続けよ黙っいるわたしあなた

共に
いるだからあなた襲っ危害加えるないこのわたし大勢いるから」という御言葉です。

主の幻の言葉は、今日もこの町で伝道を恐れ、黙っていることの多い私たちに対して告げられています。   

福音を語る者に先んじて、主が働き、私たちを導き、守っていてくださいます。それゆえ、今日もこの町において、十字架のキリストのことを、

大胆に語って行きたいと思うのです。必ず現実となる幻を主から与えられている者とし、アドヴェントを目前にしたこの時を恐れずに

歩んでゆきたいと思います。

使徒言行録 18 章 5 節-11 節  北田辺教会伝道師 小林宏和
この町には、私の民が大勢いる
泉北伝道所 月報 2013年11月
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